Under the Violet Moon

４．特別捜査官登場！


（カッコウ時計が３回鳴る）
（ライル、ため息をついてから、意を決したように咳払する）
ネライウチ「……ボス、噂の特別捜査官がそろそろ来る頃です」
ボス「何でも、相当な切れ者であるらしいな」
遥ちゃん「楽しみですぅ~！ワクワクですぅ~！」
（ドアが蹴っ飛ばされる）
ブシ仮面（ミスター・ブシドー）「ようし、全員手を上げろ！地面に膝をついて、両手を頭の後ろに置け！いいから早くしろ時間がないんだ！（電話をかける）俺だ、今容疑者を確保した。核爆弾の解除コードをそちらに伝送する！１５分？１０分でやるんだ！……はぁ、すまない。約束する。後でかけ直す！」（電話を切る）
アレルヤ「な、何なんだ、一体！」
ライル「新手のテロリストかよ！」
刹那「っ、貴様は！」
ブシ仮面「フッ、CTUのバック・ジャウアーだ」
刹那「ハム仮面だろ！」
ブシ仮面「違うな。今の私はブシ仮面だ」
アレルヤ「今の私ってことは、昔はハム仮面だったということに」
ライル「バック・ジャウアーじゃねえのかよっ」
ブシ仮面「細かな詮索は無用だ！」
ティエリア「勝手なことをっ」
ブシ仮面「何度言えば分かる、私はグラハム・エーカーではない！」
ライル「言ってねえよ！」
カタギリ「――よく来てくれたね、ブシ仮面」
ブシ仮面「フッ、盟友の頼みを断るほど無粋ではないつもりだ」
カタギリ「んフッ、コイツぅ」
ブシ仮面「はははははははははははははは」
ティエリア「勝手に和むな！」
ブシ仮面「―っ、おお！そこに所在なさげに立っている君は、あの時の少年ではないか！」
刹那「うっ、……チョ、チョリッス」
ブシ仮面「その容姿、最早少年ではなく青年と呼んだ方がいいか。―ああ、あれから５年、見違えるように成長したな」
刹那「チョリッス……！」
ブシ仮面「もちろん私の君への愛は、この５年で大きく成長している。その証拠、今ここでお見せしよう！……うふっ、フフフッ、しょ、しょしょしょ少年、青年のような少年！」
（何かあまり知りたくない悲鳴と揉み合い取っ組み合いの音）
刹那「何をするっ！」
ブシ仮面「無論、ナニをするに決まっている」
刹那「俺にっ、触れるなぁ！」
ブシ仮面「何を今更。君だってこういう系の作品に、クッ！数多くしゅつ」
刹那「俺はやってない！」
ブシ仮面「えっ！」
刹那「貴様如きと一緒にするな！」
ブシ仮面「ならば、堕ちるところまで堕ちれば良い！」（絶対押し倒した）
刹那「勝手なことをっ」
ブシ仮面「いいではないかいいではないか」
刹那「良くはないっ」
ブシ仮面「情けだ、武士の情け」
刹那「そんなものかけるつもりもない！」
ブシ仮面「怖いのは最初だけだからさ……！」
刹那「本当に来るな！」
ブシ仮面「きっとクセになるから……！」
刹那「重い！」
ブシ仮面「皆に見られながらというのも……！」
（やはり何かちっとも知りたくない悲鳴と揉み合い取っ組み合いの音）
遥ちゃん「トホホホホ~これはドキドキですぅ~」
アレルヤ「は、遥ちゃん、刹那が素に戻っている。減点しなくていいのかい」
遥ちゃん「これはこれでアリですぅ~！」
アレルヤ「アリって、何が」
遥ちゃん「しっ！黙って見るですぅ！」
刹那「っ、やめろ！やめろと言っている！」
ブシ仮面「あいもかわらず頑なだな。その身持ちの堅さ、溶かし甲斐があるというもの！」
刹那「馬鹿なことをっ」
ブシ仮面「そうでもないさ。あいにく、私の粘液は酸性でね」
刹那「貴様人間か！」
ブシ仮面「目覚めたのだよ、武士道に。そして、その中には衆道というものもある。―そう、それは気高い行為なのだよ！」
刹那「っ、や、やめろおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！」

（銃声）

ブシ仮面「くはっ！」
カタギリ「グラいやブシ仮面！」
ティエリア「いい加減にしておけ。これ以上やるなら、君を後ろから撃つ」
アレルヤ「（涙声）ボス、既に撃っていますが」
ライル「どーするんだよ、特別捜査官撃っちまって」
カタギリ「しっかりするんだブシ仮面、傷は深いぞっ。―ああ~どうしたら……」
ブシ仮面「――さて、今回のラッセ・アイオン殺害事件だが」
ティエリア「生きてる」
ブシ仮面「殺害事件だが」
刹那「やはり人間じゃない」
ブシ仮面「殺害事件だが！」
ライル「分かったよ。言えよっ」
ブシ仮面「うむ。私は、この殺害事件は身内による犯行だと考えている」
刹那「根拠は」
ブシ仮面「ある訳がない！」
ライル「とんだ特別捜査官だな」
カタギリ「いや、考えられないことはないよ。被害者であるラッセ・アイオンは宇宙艇の操舵士だった。つまり、凶器であるアルバトーレを自ら密輸していた可能性もある。もし、彼が密輸組織の一員だとしたら」
アレルヤ「なるほど。何かのトラブルがあって仲間割れを起こし」
刹那「そして、殺されたという訳か」
ブシ仮面「フッ、何を根拠に」
ライル「お前が言い出したことだろうが！」
ボス「落ち着くんだ、ネライウチ」
ライル「しかし！」
ボス「ネライウチ、ラッセ・アイオンはフリーランスの操舵士だったな」
ネライウチ「……あ、……ええ、ボス」
ボス「奴が操舵を請け負った全ての宇宙艇の航海記録を調べるんだ。出来るな、チョリッス」
チョリッス「チョリ~ッス！」
アレルヤ「分かりました」
ボス「アレルヤはいい」
アレルヤ「なぜですか！」
ボス「フッ、何故かな」

4. 특별수사관 등장!


(뻐꾹─뻐꾹─뻐꾹─)
(라일, 한숨을 픽픽 쉬고, 결국에는 결심을 굳힌 듯 헛기침을 하고 연기로 들어간다)
네라이우치「……보스, 예의 특별수사관이 슬슬 올 때가 되었는데요」
보스「듣자 하니 상당한 수완가라는 모양이더군」
하루카짱「엄청 기대돼요~! 두근두근이예요~!」
(문짝이 날아간다)
무사가면(미스터 무사도)「전원, 손들어라! 바닥에 무릎을 꿇고 양손을 머리 뒤에 깍지껴! 무얼 꾸물대고 있나 시간이 없어! (전화를 건다) 나다, 용의자를 확보했다. 핵폭탄 해제 코드를 그쪽에 전송한다! 15분? 10분에 끝내! ……아아, 미안하군. 약속하지. 나중에 다시 걸겠다!」(전화를 건다)
알렐루야「뭐, 뭐야 무슨 일이야!」
라일「신종 테러리스트!?」
세츠나「네, 네놈은!」
무사가면「훗, CTU의 박 재우어다」
세츠나「햄가면이잖아!」
무사가면「사람을 잘못 봤군. 지금의 나는 무사가면이야」
알렐루야「지금의 내가 무사가면이면, 옛날엔 햄가면이었단 얘기……?」
라일「아깐 박 재우어래매!」
무사가면「꼬치꼬치 따져봤자 소용없다!」
티에리아「난데없이 굴러들어온 놈이 무슨 말이야!」
무사가면「몇 번 말해야 알아들을 텐가, 나는 그레이엄 에이커가 아니다!」
라일「아무도 의심하지 않았엇!」
카타기리「──어서 와. 기다리고 있었어, 무사가면」
무사가면「훗, 맹우의 간절한 부탁을 뿌리치는 멋없는 사내만은 되고 싶지 않네」
카타기리「음훗, 요녀서억♡」
무사가면「하하하하하하하하하하하하하」
티에리아「뭘 사이좋게 쎄쎄쎄를 하고 있나!」
무사가면「──오오! 그곳에 멀거니 선 자네는, 그때의 소년이 아닌가!」
세츠나「헉, ……쵸, 쵸릿스」
무사가면「그 모습, 이젠 소년 아닌 청년이라 해야 할런지. ──아아, 그 후로 5년, 몰라볼 정도로 성장하였군」
세츠나「쵸릿스……!」
무사가면「물론 나의 자네를 향한 사랑은, 지난 5년 사이에 성장을 거듭하였지. 그 증거를 지금, 온 몸으로 보여주겠네! ……음훗, 후후후, 소, 소소소소년, 청년과도 같은 소년!」
(전혀 내막을 알고 싶지 않은 비명과 엎치락뒤치락 몸싸움하는 소리)
세츠나「무슨 짓이냐!」
무사가면「당연, 그렇고 그런 짓이다!」
세츠나「날, 건드리지 마!!」
무사가면「무얼 새삼스럽게. 자네도 이 계열의 작품에, 큭! 셀 수 없이 출연을」
세츠나「하지 않았어!」
무사가면「엣!」
세츠나「나는 네놈과는 달라!」
무사가면「그렇다면, 밑바닥의 밑바닥까지 추락하면 되는 것이다, 소년!」
세츠나「누구 마음대로!」
무사가면「좋지 아니한가 좋지 아니한가」
세츠나「좋지도 않아!」
무사가면「자비다, 무사의 자비!」
세츠나「베풀 마음도 없어!」
무사가면「무서운 건 처음 잠시뿐……!」
세츠나「근처에 오지 마!」
무사가면「보나마나 곧 맛들이게 된다네……!」
세츠나「무거워!」
무사가면「중인환시도 나름……!」
(여전히 조금도 내막을 알고 싶지 않은 비명과 엎치락뒤치락 몸싸움하는 소리)
하루카짱「토호호호호~이거 좀 두근두근한데요~」
알렐루야「하, 하루카짱, 세츠나가 연기를 망각하고 있는데, 점수 안 깎아?」
하루카짱「이건 이거대로 쓸만하니까, 괜찮아예요」
알렐루야「쓸만하다니, 뭐가?」
하루카짱「쉿! 닥치고 보기나 하시라예요!」
세츠나「큭, 그만해! 그만하라고 했다!」
무사가면「변함없이 완고하군. 허나 몸가짐이 정숙할수록, 녹였을 때의 보람은 필설로 다하지 못하는 법!!」
세츠나「웬 헛소리를!」
무사가면「헛소리가 아니야. 공교롭게도 내 점액은 산성이거든」
세츠나「네놈, 인간이냐!」
무사가면「늦었으되 눈을 떴을 뿐일세, 무사도에. 그리고, 무사도에는 중도(衆道)라는 것이 있지. ──그래, 그것은 고결하고도 우아한 행위!!!」
세츠나「하, 하, 하, 하지 마아아아아아아아아아아아아아!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

(총성)

무사가면「쿠헉!!!」
카타기리「그레, 아니 무사가면!」
티에리아「바보짓은 작작 하게. 이 이상 깽판을 놓겠다면 자네를 등 뒤에서 쏠 수밖에 없어」
알렐루야「(운다) 보스, 이미 쏘셨잖아요」
라일「이제 어쩔 거야, 특별수사관을 쏴버렸으니」
카타기리「마음을 굳게 먹어 무사가면, 상처는 얕지 않아! ──아아아~이 일을 어찌하면……」
무사가면「──자, 금번의 랏세 아이온 살인사건 말이네만」
티에리아「살아 있어」
무사가면「살인사건 말이네만」
세츠나「역시 인간이 아니야」
무사가면「살인사건 말이네만!」
라일「알았어 알았어, 알았으니까 다음!」
무사가면「으음. 나는, 이 살인사건, 지인의 범행이라 보고 있네」
세츠나「근거는」
무사가면「있을 리가 있나!」
라일「당신 특별수사관 맞수?」
카타기리「아니, 말이 아주 안되지는 않아. 피해자 랏세 아이온은 우주선의 조타수였지. 흉기 알바토레를 직접 밀수하고 있었을 가능성도 버릴 수 없어. 만약에 피해자가 밀수조직의 일원이었다면」
알렐루야「과연. 모종의 문제로 내부 분열이 일어나서」
세츠나「분쟁 끝에 살해당했다, 는 건가」
무사가면「훗, 무엇을 근거로」
라일「니가 꺼낸 말이잖아 니가!」
보스「진정해라, 네라이우치」
라일「하지만!」
보스「네라이우치, 랏세 아이온은 프리랜서로 일하는 조타수였지」
네라이우치「……아, ……예, 보스」
보스「피해자가 조타를 맡았던 우주선의 항행기록을 남김없이 전부 조사해라. 할 수 있겠지, 쵸릿스」
쵸릿스「쵸리~잇스!」
알렐루야「알았습니다!」
보스「알렐루야는 빠져」
알렐루야「어째서요!」
보스「훗, 어째서일까」